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「紙の町」 富士市

現在、60社以上の製紙工場があり、その規模は全国一の富士市。
なかでも、日常生活にかかせない衛生紙の生産は全国の約25%に及び、トイレットペーパーにおいては全国一の生産量を誇っています。
「紙の町」静岡県富士市の歴史は、平安時代までさかのぼります。平安時代の延喜式(法令細則)に「駿河より紙を貢ぐ」とあり、それから300年後の鎌倉時代でも幕府御用達の紙に「駿河半紙」が使われていたようです。江戸時代になると、特産である三椏を原料とした駿河半紙が江戸や京都、大阪に大変重用されました。その後原料の三椏が量産栽培され、冨士市の製紙産業が盛んになっていったのです。
明治時代には中小製紙会社が次々と誕生し、紙の黄金時代が築かれ、事業用地としての不動産価値も上がりました。戦後の高度成長期になると、さらに紙の需要が大きく伸びましたが、この好景気によって製紙工場の排水が田子の浦港に大量放出され、水質が極度に悪化し、大気汚染の公害とともに大きな社会問題となりました。
これらの公害などを苦慮した富士市は「富士市環境基本条例」や「富士市環境基本計画」を制定、積極的に環境問題に取り組む姿勢を掲げました。市役所の環境政策課では子供たちへの環境教育を推進し、太陽光発電設置のための補助金制度を導入、再生紙利用を促進するなど行政努力を続けています。

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