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岡部町の「蔦の細道(つたのほそみち)」

江戸時代には、東海道21番目の宿場町として人やものの往来が盛んだった静岡県岡部町。しかし、もっと東海道より以前に国の官道(重要な道)となっていた道があります。それが「蔦の細道」。奈良時代から宇津ノ谷峠越えの最も古い道で、1590年豊臣秀吉が旧東海道を拓くまでの主要な道となっており、同時に多くの歌に詠まれる歌枕としてその名が知られています。
蔦の細道はかつて「蔦の下道」とよばれており、当時のベストセラーである在原業平の『伊勢物語』に「駿河なる宇津の山辺のうつつにも夢にも人にあわぬなりけり」という下りで登場してから歌枕の道として有名になり、宇津ノ谷峠(うつの山)とともに、多くの歌に詠まれるようになったとのことです。
中世になると、宇津の山は『海道記』『東関紀行』『十六夜日記』などの紀行文にも多く登場する「蔦の細道」。しかし、東海道ができてから徐々に往来は少なくなり、江戸時代にはすっかり寂れてしまいました。1830年の駿河代官「羽倉簡堂」は、歌枕として著名だった「蔦の細道」がこのまま消えてしまうのは忍びないとして、「蘿徑記(蔦の細道の記)」の碑を立てました。この碑は現在も坂下地蔵堂の裏にあります。
東海道の平均勾配は14度に対して、蔦の細道は24度。歩くにはたいへんきつい道であったでしょう。明治時代から大正にかけて造られた蔦の細道公園は、石造りの堰堤がある親水公園になっています。園内には、水車小屋や吊り橋、休憩所などがあり、細道を散策した後は、藤原定家の「都にも今や衣をうつの山夕霜払ふ蔦の下道宇津の山は」などを思い浮かべながら、一服するのもおすすめです。
歴史の息吹を感じさせるまち、岡部町に不動産を購入し、いおなか暮らしを実現させる、というのも素敵ではありませんか。
蔦の細道公園
駐車場 あり(無料、20台)
問い合わせ先 岡部町観光協会(054-667-3425)

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